MARQUIS Peter Czernichサイン会に行った

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↑MARQUIS誌面のサインの脇にサインしてもらった。

 

MARQUIS MAGAZINEのファウンダーPeter W. Czernichが来日している。
今回、Peterを招待したKurageのはからいでサイン会がおこなわれたので行ってきた。

MARQUIS MAGAZINEといえば、21年続いたラバーフェティッシュマガジンの権威的存在だったが、残念ながら2015年にアメリカ資本に売却され、いまはPeterの手を離れてしまった。

とはいえ、現在に続くラバーフェティッシュの世界観や様式美などは彼が培ってきたモノの賜物であり、いまや概念となっている。
同時に最前線で走り続ける彼自身が、そのような世界観の体現者ともいえるだろう。

遠くドイツにいるそのような巨匠と呼んでもおかしくはない人物が、わざわざ日本にやってくるなどひと昔は考えられないことだった。
が、時代は変わり世界のフェティッシュシーンを取り巻く環境はめまぐるしく変貌している。

サイン会の様子だが、2つのインタビューが組まれていて、インタビュアーの質問でいろいろな話が引き出されていくのでそれを聞いているだけでも行った価値があったと思う。実際どこまで活字にのるかはわからないが、非常に興味深い話題も出ていた。
日本に住む日本人には、遠くドイツの巨匠の人柄を窺い知る機会もないが、こうして近い距離で接すると気さくで明るい人柄や、MARQUISを手放してもいまだ情熱を失っていない様子を強く感じた。
非常にそれだけでも多くの収穫があったと思う。

Kurageのkid’Oさんが自ら語っているように、Kurageが誕生するきっかけになったMARQUIS、しかし今の若い世代にどこまで影響を与えているかわからないMARQUIS。
ただ、どの世代の人も直接的な影響は受けてはいないかも知れないが、既に概念としてあらゆるラバーフェティッシュのシーンに織り込まれたMARQUISのエッセンスには誰もが触れているはずだ。無意識にそれを取り込んでしまっている。
本を買ったことはなくとも、恐らく大半の人が確実にネットに流出したコピー画像やプロモーション物でMARQUISに触れている。断言できる。
だからこそ、MARQUISを読んでこじらせていった人も、MARQUISを手にしたことすらない若い人も、改めてMARQUISの功績やPeterという人を知ってもらうのが良いことだと思う。

温故知新である。
昨今、過去の話に触れると本質を遮り「老害だ!」と騒ぐ人が増えたが、それは大きな誤りであると思う。
昔は良かっただとか、今はだめだという根拠のない懐古趣味に浸っているのは完全に論外だが、ものごとの成り立ちや歴史を知ることは重要だ。
今あるものの原点を知ることで、その先の姿をより明瞭に描くことが可能になる。
すべては突発的に生まれたのではなく、因果関係の上に成り立っている。

だから、時に過去を振り返ろう。そこに発見がある。