膀胱腫瘍の手術入院をしました

はじめに

年末のエコー検査で膀胱腫瘍が見つかり0.9ミリ程度のまだまだ初期のもののようでしたが、1月の末から入院し手術をしてきました。
エコーでは現物を見ていないので「腫瘤」と呼びます。
「なんだかわからないけどできものがあるよ」という意味で、腫瘍、粉瘤、瘤、潰瘍なんだかわからない。
膀胱鏡で中を見てみると形状がハッキリするので、もう少し具体的にわかるといった具合です。
世に同じ不安を抱えている人がいるだろうから体験談を書きますね。

いまはエコー検査機の精度も解像度も高まり細かなものまで良く見えます。
また骨盤内MRI(これもまたグラフィック技術の向上で素晴らしいです)と骨盤内CT、膀胱鏡での現場チェック。
これによっておおよその形状やサイズ、根の深さなどを見当つけることができました。
検査は血液や細胞診も含みますが一式2万円程度。

いざ手術

だいぶ手前(膀胱の出口底部あたり)にあって作業しやすい場所だということで、開腹や腹腔鏡術ではなくTUR-Bt方式(経尿道的膀胱腫瘍切除術)の適用ができました。
どんなものかというと尿道から手術用のカメラ付きマジックハンドの小型版ですよね、ファイバースコープ器具を挿入して患部を電気メスで少しずつ削り取り綺麗にしていくものです。
たいていは全身麻酔で寝ている間に1~2時間の削り取り作業をして、ゴミや血塊が流れるような極太のバルーン(カテーテル)を留置され「終わりましたよ~」を起こしてもらいます。
わたくしは作業しやすかったのでなんと40分足らずで終わってしまい医師達も驚いてました。
手術の重度で術後の痛みは違うでしょうが、傷口自体は痛くなく極太カテーテルが激痛なのです。

タピオカジュース用のストローみたいなものが入ってますから。
基本はここに常に生食(生理食塩水)を流し込み洗浄を続け、血塊やゴミが溜まらないよう掛け流しになります。
血尿は大量ですからすぐにピスバッグ(尿溜袋)はざくろジュースみたいなのがいっぱいになります。
徐々にこの色味が薄くなり、4日もするとバルーン抜去となりたくさんお水を飲み自尿洗浄しながら自己治癒を待ちます。
ただ、バルーンは膀胱保護のためでそれを抜いても傷が癒えるまで徐々に少なくなりながらも出血は続きます。
たから大量の水を飲み洗い流し、膀胱を膨らせない(オシッコ我慢をしない)ようにして綺麗にして修復させます。

ただ、これは主要の形状によってキノコ(カリフラワー)状の膀胱組織から比較的自立して生えている表層的な腫瘍なら上手くやれる手術ですが、膀胱自体に食い込みすぎ(浸潤)、また膀胱自体の細胞ががん化していると無理です。

術後の生活

治療は術後1.5日ぐらいは寝たきり、たったこの期間ですが動けず床ずれも痛いです。
2日後ぐらいからは歩く練習。歩行しないと身体が機能しないので。
ごはんを食べるから大便も出ます。
踏ん張ると出血するし、カテーテルが引っ張られてとても激痛に苦しみながら歩行や排便をします。
(麻薬系の鎮痛剤でないとこの痛みはブロックできず、とうぜん処方されません)
女性は尿道が短いので意外に平気ですが、男性は性器が長ければ長いほど苦痛が増します。

男性にとって尿道をこれでもかと拡張され、機械の棒で掻き回され、太い管を突っ込まれる。
想像しただけで激痛の恐怖じゃないでしょうか。

だいたい術日から早くて7日。大事を見て10日ぐらいで帰宅できます。
あとは自宅療養です。

最後はがんの悪性度を聞くための確定診断待ち。
わたくしもいま確定診断を待ちドキドキしています。

なんで膀胱腫瘍はすぐに癌に結びつくの?

なんでいきなりがんなのかというと、膀胱は老廃物、毒物など廃液を一時貯水して排出する器官です。
ですから、常に毒水にさらされていてオシッコ我慢の癖がある人ほど、毒に長期にさらされます。
とうぜん放射性物質だとか重金属、危険な化学物質も尿で排泄されますね。
ですからある例ではチェルノブイリでは膀胱がんがとても多く、増殖性膀胱炎としてまず拡がり増殖細胞ががん化していったわけです。
この要領で、膀胱にはすぐに傷や異変が起こりますがすぐさま修復しますが環境が悪いのでがん化しやすいのです。
細胞修復時に毒に冒されたり、悪いものを食べて綺麗にしてくれる「マクロファージ」が狂ってしまい、がん細胞を仲間だと思ってどんどん成長の手助けをして結局がんを拡げてしまいます。
ですから、膀胱腫瘍は良性かどうか出なく悪性の度合いや、どれぐらい広く深いかを調べてもらうのが基本です。

ただ、確定診断するより前に、病巣切除で済むか膀胱摘出かは見当がつきそのような対応が取られます。
最初の時点で重大性はわかっていて、その正体や悪さがどれくらいかを調べるのが検体生検になりその説明が病理診断ともいいますけど確定診断になります。

もし悪い結果が出たら?

もし、がんができやすければ膀胱に定期的に抗がん剤を注入します。これ良く効くそうです。
この抗がん剤は膀胱だけしか影響しないので全身の不調はないそうで、抗がん剤は細胞を破壊するものですからたしかにどんどん副作用は強まり膀胱の重苦しさや膀胱炎や熱はありますが、イメージするほどの恐ろしいものではないようです。
なんと、抗がん剤BCGなのだそうです。はんこ注射で使うあれ。
生の弱い結核菌をばらまいて、結核菌はゆっくりですからユルユルと細胞に取り憑きます。すかさずマクロファージに片っ端から攻撃させて食い散らかすことでがんを防ぐという、山にヤギを放って草を片っ端から食わせるようなことをするようです。この弱いBCGを使ったがん退治は丸山ワクチンと同じ原理ですね。

最後に

医療機器の進歩で、おおよそがわかり便利な機械で手先が器用な人達がささっと作業を済ませてしまう。(重度によるが)
こんな時代です。ですから、必ず検査を欠かさず、異変があれば大病院の専門医に相談しましょう。
工事でいえば、初期ならば工期10人日、職人さんの実質作業工数0.3人日です。
地ならしして地鎮祭やる程度ですね。
良性でも悪性でも腫瘍は恐いし、不安の大きなものですが早期にちゃんと処置をすれば良くなります。
また、医療保険だけでなく社保(国保や組合保険も)の支払い上限をキャップする手続きで15万円あたりでなんとかなるはずです。
さらに社保(組合保険も)傷病疾病給付金申請をすれば、お休みの分の給料の何割かは後々に補助として給付してもらえます。
ですから先送りせずに、早期にアクションしましょう。

 

TUR-Bt方式(経尿道的膀胱腫瘍切除術)とは?
※統計など含めグラフィカルに相澤病院さんが詳しく解説されてます
http://www.ai-hosp.or.jp/use_admission/usage_guide/disease_guide/disease_guide05.html